住宅街に溶け込むように残っている越後交通長岡線のレール=長岡市寺泊竹森
住宅街に溶け込むように残っている越後交通長岡線のレール=長岡市寺泊竹森

 1975年に旅客営業を全廃し、95年に全線廃止となった鉄道「越後交通長岡線」に関して、長岡市のJR越後線寺泊駅周辺に点在する廃線跡に光を当てようと、住民らが散策マップを作ったり、周囲の草刈りを行ったりしている。駅には鉄道ファンがたびたび訪れるが、駅周辺にレールや架線柱などが残っていることは、広く知られていないという。関係者は「廃線跡を歩き、鉄道の歴史にも触れてほしい」と呼びかけている。

 越後交通長岡線は、西長岡駅を拠点に2方向に線路を延ばし、片方は国鉄信越線の来迎寺駅に乗り入れ、もう一方は海岸近くにあった寺泊駅(当時)まで運行していた。現在の越後線寺泊駅は当時は「大河津駅」で、長岡線との乗り...

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