谷内池で咲いたオニバス。池での開花は14年ぶりとなった=上越市三和区島倉
谷内池で咲いたオニバス。池での開花は14年ぶりとなった=上越市三和区島倉

 上越市三和区島倉の谷内(やち)池で、絶滅が危惧される希少植物オニバスが開花した。住民団体が人工繁殖させた株を移植したもので、水上で咲く「開放花」が池で確認されたのは14年ぶり。人工繁殖している三和中学校では4年連続で紫色の花が咲いた。関係者は「群生地だった谷内池のオニバス復活に向けて大きな前進だ」と期待を膨らませている。

 オニバスはスイレン科の一年草で、国や県の絶滅危惧種に指定されている。種で繁殖し、水面に浮かぶとげに覆われた丸い葉は大きいと直径約2メートルになる。

 谷内池ではかつてオニバスが群生していたが、...

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