
新潟地裁
2024年に弥彦村の弥彦総合文化会館で、工事中に男性作業員=当時(35)=が死亡した爆発事故を巡り、遺族が男性の勤務先と工事の元請け企業に計約7100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が3日、新潟地裁(鈴木拓児裁判長)であった。会社側はいずれも、請求棄却を求める答弁書を提出。男性の母親が意見陳述し、会社側に対し真摯(しんし)に対応するよう訴えた。
事故は24年6月、弥彦村が発注した工事で、トイレの配管の解体作業中に発生。男性は多発外傷で死亡し、ほかに3人が重軽傷を負った。
訴状によると、元請け企業側は、現場に都市ガスが通る配管があることなどを確認せず、男性の勤務先に配管の切断を指示。...
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