新潟日報朝刊に掲載された栗山米菓の広告(クリック・タップするともう片方の面が見られます)

 日本新聞協会は3日、第45回新聞広告大賞にアサヒビールの「47都道府県 おつかれ生新聞」を選んだと発表した。本県関係では、新潟日報社の「『佐渡島(さど)の金山』世界遺産登録推進キャンペーン SADOプライド」=新聞社企画・マーケティング部門=と、米菓大手の栗山米菓(新潟市北区)の「ばかくやしい甘口カレー味完全終了」=広告主部門=が新聞広告賞を受賞した。

 「SADOプライド」は「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録に向け、2021年8月から広告企画を展開。伝統芸能の紹介や島の魅力発信など、毎年テーマを変えて特集を組んだ。

 24年7月には登録を審議する世界遺産委員会の初日に読者からの応援メッセージを紹介し、決定翌日はラッピング紙面で祝福。70社の広告主とともに長期にわたり文化遺産を後世へ残す機運を高め、登録を後押しした点が高く評価された。

新潟日報社の「『佐渡島の金山』世界遺産登録推進キャンペーン SADOプライド」の特集の一つ。本紙全体を「ラッピング紙面」で包んだ(クリック・タップするともう片方の面が見られます)

 栗山米菓の広告は、人気商品「ばかうけアソート」の種類を減らし、甘口カレー味を終了するという内容で、今年3月3日に本紙朝刊の全面表裏に掲載された。種類を絞ってコストを削減するという後ろ向きな情報だったが、お笑いタレントのハリウッドザコシショウさんが出演し、ユーモアを交えて伝えることで、企業姿勢への好感につなげたとして評価された。

 各賞は東京都千代田区の帝国ホテルで10月16日に開かれる第68回「新聞広告の日」記念式典で贈られる。

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