「宝島」の見どころなどを語る妻夫木聡(左)と大友啓史監督=新潟市中央区
「宝島」の見どころなどを語る妻夫木聡(左)と大友啓史監督=新潟市中央区

 戦後、アメリカ統治下の沖縄を舞台に激動の時代を生き抜いた若者たちを描く映画「宝島」が19日、全国公開される。新型コロナウイルス禍による2度の撮影延期を経て、戦後80年の節目での公開になった。公開を前に、大友啓史監督(59)とともに来県した主演の妻夫木聡(44)は「導かれていると思う。沖縄で何があったのか表現者として伝えていかなくてはならない」と力を込めて語った。

 「宝島」は、真藤順丈さんの直木賞受賞作が原作。1950〜70年代の本土復帰前の沖縄を舞台に、米軍基地から物資を奪い住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれた若者たちの物語だ。小学校に米軍機が墜落した事故やコザ暴動など歴史的事件も描かれる。映画は構想に6年、総製作費25億円をかけた大作だ。

 妻夫木は、...

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