
昨年末の福岡国際マラソンで復活優勝し喜ぶ吉田祐也選手=2024年12月、福岡県
9月13日に開幕した陸上の第20回世界選手権東京大会で男子マラソンの日本代表、吉田祐也選手(28)=GMOインターネットグループ=の活躍を期待する新潟県人がいる。吉田選手の母校・青山学院大陸上部で長距離コーチを務める安藤弘敏さん(61)=新潟市西区出身=だ。青学大時代の妙高市での合宿などを振り返り「起伏のある山道で鍛えられ、今回のコース終盤の坂や暑さは得意のはず。メダルに届いてほしい」と願っている。(論説編集委員・鈴木啓弘)
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吉田選手は大学4年時の2020年1月、箱根駅伝に初出場。4区で区間新記録を出し、総合優勝に貢献した。卒業後は競技の一線から退き、ブルボン(柏崎市)に就職する予定だったが、卒業直前に出走した別府大分毎日マラソンで日本勢最高の3位に。急きょ実業団のGMOに進んだ。
安藤さんは新潟南高、青学大卒で青学大の職員となり、1987年から陸上部の長距離コーチを続けてきた。吉田選手について印象に残るのは「練習の虫だった」ことだという。「妙高合宿でも自主練習では暗くなるまで走り、戻ってくるのは最後だった」

だが、最終学年まで箱根には出られなかった。安藤さんは「3年生までは...
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