第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ2025」は14日、滋賀県で会期前競技の競泳、飛び込みを行った。県勢は、競泳では少年女子B50メートル自由形で歌代咲彩(柏崎二中)が優勝。今大会(冬季を除く)県勢初の金メダルを手にした。少年男子A400メートル個人メドレーの根岸歩夢(長岡大手高)は3位で表彰台に立った。
競泳は他に、少年女子B400メートルメドレーリレーで5位に入り、成年200メートルリレーは男女とも8位だった。成年男子100メートル平泳ぎの山中祥輝(東亞)は7位。
飛び込みでは、少年男子の石沢遥斗(帝京長岡高)が板飛び込みに続き、高飛び込みでも3位を獲得。成年男子板飛び込みの荒木宥図(長岡市スポーツ協会)も5位入賞を果たした。
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◆根岸歩夢、メダル獲得もタイムに不満「悔しさしかない」
少年男子A400メートル個人メドレーで根岸歩夢(長岡大手高)は3位となったが、「タイムも良くないし、悔しさしかない」と目を赤くした。
決勝は最初のバタフライで先頭に立ったが、その後に順位を下げた。「攻めるレースができたが、力が足りなかった」。1位との差は約5秒と大きく離された。
今年はずっと調子が上がらず、狙っていた自己ベスト更新もできなかった。「苦しいシーズンだったが表彰台に上れたのは良かった。諦めず地道に力をつけたい」と顔を上げた。
◆県勢最年少14歳、歌代咲彩が臆せず今季3度目の日本一
若き逸材が今大会(冬季を除く)初の栄冠を本県にもたらした。競泳出場選手で県勢最年少の14歳、歌代咲彩(柏崎二中)が少年女子B50メートル自由形で優勝。8月の全国中学校体育大会、全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会に続く3度目の日本一に輝いた。「1位を取るって目標が達成できた。いい夏になった」と満開の笑顔の花が咲いた。
少年女子Bは高校1年生と中学3年生が出場する。「焦りから力を出し切れなかった」という前日の100メートル自由形は6位だった。だが得意とする50メートルでは力泳を見せ、高校生にも負けなかった。
予選では自己ベストを0・01秒更新する25秒90でトップ通過。決勝は抜群のスタートから最後までスピードを落とさずに、再度ベストを更新する25秒81をマーク。「新潟のみんなの応援が力になって、気持ちで負けなかった」と感謝する。
「50メートルだけじゃなく100メートル、200メートルでも先輩たちと戦えるようになりたい」と話し、スタンドで歓声を上げる選手団に向け、金メダルを掲げた。
(運動部・手嶋理)
◎少年男子高飛び込み3位の石沢遥斗(帝京長岡高) (ミスをした)207C(後ろ宙返り3回半かかえ型)をもっと修正しないといけない。かなりいい演技ができた部分もあったので収穫はあった。