主将の黒田朝日さんが先頭に立ち、集団を引っ張ったトラックでのスピード練習=9月14日、妙高市の妙高高原スポーツ公園

 正月の風物詩である箱根駅伝で2連覇中の青山学院大の主力メンバーによる選抜合宿が、妙高市の杉野沢地区を拠点に9月21日まで行われている。チームの主将で、フルマラソンの日本学生記録保持者でもある4年の黒田朝日さん(21)は「妙高の起伏あるコースを走ることで効果のあるトレーニングを積めている」と充実した表情で話し、手応えを感じている。(論説編集委員・鈴木啓弘)

【関連記事】
[東京2025世界陸上] 男子マラソンに出場!吉田祐也選手と新潟とのつながりとは? 
妙高市、6年連続で青学大陸上部ユニにロゴ入れる契約
原晋監督体制を草創期から支え…新潟出身・安藤弘敏コーチの素顔

 選抜メンバーは陸上競技部長距離ブロックに所属する約60人の部員のうち、28人。9月11日に妙高市に入った。妙高は原晋監督が2004年に就任して以来、合宿で訪れ続けている「原点」の地でもある。

雨の中行われたトラックでのスピード練習=9月14日、妙高市の妙高高原スポーツ公園

 箱根でしのぎを削る各大学は夏から秋にかけ合宿を重ねる。青学大もより標高の高い長野、岐阜の両県で合宿を実施し、妙高は3次合宿になる。コーチの安藤弘敏さん(61)=新潟市西区出身=は、「妙高では長い距離をこなしつつ、駅伝シーズンに向け徐々にスピードを養う練習も取り入れていく」と語る。

宿舎周辺の道をジョギングする青学大駅伝メンバー=9月13日、妙高市杉野沢

 今年のスローガンである...

残り1874文字(全文:2404文字)