応援スタンドへと駆け寄る日本文理の選手たち=2013年10月21日、福井市

 来春のセンバツ甲子園の参考になる第153回北信越高校野球大会は10月18日に富山市民球場で準決勝が行われる。新潟県勢で4強入りしているのは、日本文理(新潟1位)と帝京長岡(新潟3位)。決勝進出を決めれば、センバツ出場へ大きく前進することになる。

 県勢のセンバツ出場は、2014年春の日本文理が最後だ。その日本文理が出場権をつかんだ2013年秋の北信越大会では、頂点に輝いている。当時は一体どんな戦いが繰り広げられたのか―。新潟日報の紙面、写真から振り返る。(敬称略)

日本文理の先発の飯塚悟史=2013年10月、福井市

 2013年秋の北信越大会には日本文理、中越、新潟明訓が出場。3校とも初戦突破と県勢に勢いがあった。続く準々決勝で中越、新潟明訓は姿を消したものの、残った日本文理はそのまま頂点まで駆け上がった。

 25年の今大会も日本文理、中越、帝京長岡が13年秋以来となる出場全チームの初戦突破。準々決勝で中越が敗れたが、日本文理、帝京長岡の2校が残っており、センバツへ期待が高まる。

エース飯塚悟史が意地の投球みせた準決勝

 13年当時の日本文理は、高校を卒業した15年から21年に引退するまでDeNAで活躍したエース飯塚悟史(上越市出身)らを擁した世代。翌年の14年夏には甲子園で4強入りするなど、好成績を残した。

 準決勝の地球環境(長野)戦は...

残り3200文字(全文:3729文字)