小倉千枚田で稲刈りをする参加者=12日、佐渡市小倉
小倉千枚田で稲刈りをする参加者=12日、佐渡市小倉

 佐渡金銀山が発展した江戸時代に開墾したとされる佐渡市小倉の小倉千枚田で12日、稲刈りが行われた。棚田の維持、保全に協力する島内外の「棚田オーナー」ら約80人が参加し、黄金色に実った稲を刈り取った。

 急勾配にある小倉千枚田は大型機械が入れず、一時は大部分が休耕田となっていた。2008年に棚田オーナー制度を導入。1区画3万円の年会費で貸し出し、現在は企業や個人単位の25組のオーナーに支えられている。

 今年は普段棚田を管理している地元組合の人手不足もあり、例年の半分以下となる25区画で稲を育てた。

 12日は時折雨に降られたが、参加者は細長い形状の田んぼで手際よく稲を刈り取った。農家の指導で、稲を束...

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