「ありがとう」を作曲した黒坂黒太郎さんと、矢口周美さん夫妻の演奏会=長岡市山古志竹沢
「ありがとう」を作曲した黒坂黒太郎さんと、矢口周美さん夫妻の演奏会=長岡市山古志竹沢

 中越地震の復興を応援してきたコカリナ奏者の黒坂黒太郎さん(76)と、ボーカリストの矢口周美(かねみ)さん(73)夫妻=埼玉県=が、長岡市山古志竹沢の「やまこし復興交流館おらたる」で演奏会を開いた。地域の小中学生や住民に復興への思いを込めた曲を披露し、会場は感動に包まれた。

 夫妻は2004年の中越地震後に被災地を訪れ、音楽で住民を支えた。黒坂さんは06年に、地域の子どもたちが支援への感謝をつづった作文集から「ありがとう」という歌を作曲。歌は山古志の地震の追悼式などで歌われてきた。夫妻の山古志訪問は15年ぶりで、7日にあった。

 震災で倒れた木で作ったコカリナを使い、オリジナル曲を演奏。優しい音色...

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