拉致問題の解決へ署名を呼びかけた大沢昭一さん(右)=3日、弥彦村
拉致問題の解決へ署名を呼びかけた大沢昭一さん(右)=3日、弥彦村

 北朝鮮に拉致された可能性が排除できない特定失踪者北朝鮮による拉致の可能性が排除できない行方不明者。2002年に、かつて北朝鮮による拉致被害者として名前が浮上していなかった曽我ひとみさんが帰国したことなどを受け、03年に民間団体「特定失踪者問題調査会」が特定失踪者を独自にリストアップしている。政府認定の拉致被害者は、02年に帰国した5人を含めて17人。大沢孝司1974年2月24日夜、新潟県新穂村(現佐渡市)の県佐渡農地事務所に勤務していた大沢孝司さんが、焼き肉店で夕食をとり、狩猟仲間の食堂を訪れた後、行方不明になった。最後に目撃された食堂は寮まで約200メートル。失踪と同時刻に車の急ブレーキのような音を聞いたという証言がある。また焼き肉店の女性は、孝司さんが国外の農地整備の仕事を持ちかけられ、悩んでいたと語っている。さん=失踪当時(27)、新潟市西蒲区出身=の兄昭一さん(89)と支援者らが3日、弥彦村の弥彦神社前で署名活動を行った。参拝者や観光客に、全ての拉致被害者の早期救出を訴えた。

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 孝司さんは県佐渡農地事務所の職員だった1974年2月、佐渡市で行方不明となった。

 弥彦神社での署名は、...

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