
弟孝司さんの失踪の経緯や活動の記録をまとめた本について語る大沢昭一さん=新潟市西蒲区
    北朝鮮に拉致された可能性が排除できない特定失踪者、大沢孝司さん=失踪当時(27)、新潟市西蒲区出身=の兄昭一さん(89)が、失踪の経緯や再会へ向けた活動をまとめた書籍「待って探して五十年 仏像とともに消えた弟」(高木書房)を出版した。政府から拉致認定されないなど進展が見られない特定失踪者問題を動かすきっかけにしようと初めて執筆し「何とか弟の救出、拉致認定につながってほしい」と願う。
孝司さんは県佐渡農地事務所の職員だった1974年2月24日、新穂村(現佐渡市)の寮近くの焼き肉店で夕食をとった後、行方不明になった。昭一さんは2002年の拉致被害者5人の帰国などをきっかけに、孝司さんが拉致されたと考え、拉致被害者としての認定を求めて支援者と活動を続けてきた。
著書では、...
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