
歩行中、任意保険に入っていない「無保険車」にひかれた女性。歩行には今もつえが欠かせない
任意保険に加入していない車との事故に遭ったらどうなるのか-。新潟県では対人賠償が付いた任意保険・共済の未加入率が約8%に上り、街中を走る車の10台に1台近くが「無保険車」だ。無保険車との事故では十分な補償を受けられない場合も多く、被害者からは「泣き寝入りに近い」と悲痛な声が上がる。県内の被害者や問題に詳しい弁護士に話を聞いた。(報道部・黒井晴紀)
今年3月中旬のある夜。新潟市中央区の幹線道路で横断歩道を渡っていた50代女性は、右折しようとした車にひかれた。大腿(だいたい)骨や膝の骨などが折れ、2カ月半ほど入院し、現在も通院を続けている。
女性はけがだけでなく、加害者の男性への対応にも苦しんでいる。
女性によると、...
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