干し柿を手に取る斎木勇さん=南魚沼市舞子
干し柿を手に取る斎木勇さん=南魚沼市舞子

 日本の伝統的な干し柿文化を守ろうと、南魚沼市舞子のさいき養蜂園が、干し柿作りの費用をクラウドファンディング(CF)で集めている。収穫されず放置された柿がクマを呼び寄せる「厄介者」とされる中、「地域の宝」に変える取り組みでもある。代表の斎木勇さん(72)は「柿を通じてクマ問題にも思いを寄せてほしい」と呼びかけている。

 養蜂園では2012年の創業当初から、事務所近くになる柿に加え、近隣の住民にお願いして柿をもがせてもらい、干し柿を作ってきた。蜂蜜の購入者にお裾分けしたり、住民へのお礼に配ったりしていた。...

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