唯一の母ブタのつぶちゃんと触れ合う米澤正輝さん=佐渡市八幡
唯一の母ブタのつぶちゃんと触れ合う米澤正輝さん=佐渡市八幡

 島の営みが担い手不足の波にさらされている。消えゆくなりわいや伝統の味がある。その中でも現場を守り、未来へつなごうとする人たちがいた。数は少なくとも、志は高く-。島に根を張る「少数精鋭」たちを訪ねた。(6回続きの3)

<2>“門外不出”の「菅笠」作り、佐渡市秋津の伝統つなぐ後継育成に力

 島唯一のなりわいを支える相棒は「つぶちゃん」。つぶらな瞳が愛らしい母ブタは寒さに負けず、放牧地を駆け回っていた。見守るのは養豚業を営む米澤正輝さん(45)だ。母ブタはつぶちゃんだけ。お産は年1度に絞る。どの瞬間にも目が届く規模を貫き、独立から3年が過ぎた。

 放牧地があるのは佐渡市八幡の松林に囲まれた一角。簡易な小...

残り753文字(全文:1053文字)