上智大の研究チームは、札幌市や新潟県など19地域でクマと遭遇する確率を人工知能(AI)で予測した地図「クマ遭遇AI予測マップ」をウェブサイトで公開している。クマによる人身被害や市街地への出没が各地で相次ぐ中、住民や観光客、自治体などに注意喚起することで、人とクマの接近を防ぐのが狙い。

 深沢佑介准教授(データサイエンス)らは、過去1〜3年のクマ出没情報や森林などの環境条件、道路の配置、人口分布からクマと人間が遭遇するリスクをAIで予測する手法を開発した。その結果、山裾や、クマが身を潜めて移動しやすい川沿い、山間の道路、高齢化が進んだ地域でリスクが高い傾向となった。...

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