2025年もはや師走。忘年会のシーズンがやってきました。宴席に欠かすことができないのがトイレです。喧噪から離れ、ほっと一息つける癒やしの空間。新潟県加茂市の料亭に「まるで美術館!」と評判のトイレがあると聞き、早速お邪魔しました。(デジタル報道センター・古川俊一)
料亭は加茂市の中心部、かわいらしいリスとふれあえる加茂山公園の近くにある「清雲亭 山重」。
江戸末期の創業で、2021年には建物が国の登録有形文化財に指定され、ミシュランガイド2020新潟版にも掲載されている名店です。
出迎えてくれたのは若女将の霜出(しもいで)朋子さん(56)。取材にこころよく応じていただき、男子トイレに案内してくれました。
そこで目に飛び込んできたのは、ずらりと並んだ有田焼の小便器でした!
トイレの床は黒い御影石。白い磁肌の小便器が映えます。
便器の中をのぞいてみると、絵付けされた花びらや木々を鑑賞できます。
縁にも藍色の格子模様が描かれていました。用を足すのがためらわれ、何だか申し訳ない心持ちになりました。
続けて「大」の方も見させていただくと、こちらも便器は有田焼でした。
便座は温水洗浄機能が使える最新式。和魂洋才、日本の工芸美と言えるのではないでしょうか。
朋子さんによると、お客さんからも「便器を見ながら、お酒が飲めるね」「運気が上がるよ」と大変好評だそうです。
さらに、特別に許可を得て、女子トイレも見させていただきました。...
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