「筆と槍」佐藤巖太郎・著、PHP研究所
「筆と槍」佐藤巖太郎・著、PHP研究所

 新潟日報に掲載された佐藤巌太郎さんの小説「筆と槍 天下を見届けた男」が書籍化され、発売された。

 主人公は戦乱の世にあって天下統一を舞台裏で支えた右筆(ゆうひつ)、和久宗是(わくそうぜ)。右筆とは主君の意思を国内外に伝え、時には交渉役として情報戦を担う秘書役を指す。織田信長、豊臣秀吉、伊達政宗という3人の英傑の下で生き抜いた「交渉人」の視点から、戦国時代を描く歴史長編だ。

 著者の佐藤さんは1962年生まれ。2011年、「夢幻の扉」で第91回オール読物新人賞を受賞。17年には「会津執権の栄誉」で本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞、第157回直木賞候補にもなった。

 「筆と槍」は2024年4月から25年2...

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