
相談・支援センター30年を機に、いじめ・不登校ゼロに向けた活動を書籍にまとめた吉沢嘉一郎代表=三条市南四日町2
三条市ゆかりの元教員でつくるボランティア団体「心と学びの相談・支援センター」(南四日町2)が、発足から30年を迎え、「不登校、いじめゼロ」に向けた活動をまとめた書籍「寄り添って30年 人間としての輝きを求め」を刊行した。センターでは「子どもの自立への力を理解し、支えることが重要。教育現場や子育てに悩む保護者にとって参考書になれば」としている。
センターは1995年、三条市居島に開設したのが始まり。現在は所員8人が話し合いながら取り組みを続ける。子どもや保護者、教員らの相談を受け、子どもが自分らしさを取り戻す手伝いや学校復帰の後押しをしているほか、学習の場も提供している。
2024年度までの30年間で、県央地域の小中学生を中心に140人余りがセンターに通った。家庭訪問や学校訪問は約900件、センターでの面談や電話相談は合わせて1700件ほどに及ぶ。...
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