巣箱の中にすみ着いたオオコノハズク。ひなが3羽確認でき、左上に親鳥がうっすら写る=6月、佐渡市(江指万里さん提供)
巣箱の中にすみ着いたオオコノハズク。ひなが3羽確認でき、左上に親鳥がうっすら写る=6月、佐渡市(江指万里さん提供)

 県の準絶滅危惧種に指定されているミミズク「オオコノハズク」について、佐渡で生息状況を調べているグループが、林の巣箱にすみ着いたつがいと、生まれたひな3羽の撮影に成功した。春から夏の繁殖期だけでなく、11月に巣箱周辺にいる姿も確認した。

 オオコノハズクは全長20〜30センチ程度。頭部に大きな羽角(うかく)がある。県野鳥愛護会が2013〜14年に実施した県内の生息分布状況調査によると、佐渡市の西三川と新穂潟上、胎内市奥胎内、津南町秋山郷の4カ所で繁殖が確認された。ただ、夜行性のため観察撮影は難しいという。

 調査グループは、新潟大学佐渡自然共生科学センター里山共生研究部門のジャスミン・ブラック特任准教授と、県外の3人の専門家で結成。...

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