お正月スポーツの風物詩になっている箱根駅伝。これまで数々のドラマを繰り広げてきました。テレビで生中継が始まった1987年(第63回大会)以降、箱根に挑んだ主な新潟県関係のランナーの勇姿や軌跡を各区間の記録とともに紹介します。新潟日報がこれまでに報じた内容や写真、公式記録などを基に作成しています。※各区間の記録はこのページの後半にまとめてあります。
【2024年第100回大会】城西大・山本唯翔(十日町市出身)
MVPは「神」になれなかった「妖精」
箱根は言わずと知れた山登りの5区も見どころです。高低差800メートル以上、距離変更も度々あり、これまでに数々の逆転劇や筋書きのないドラマが繰り広げられてきました。
山のスペシャリストこと山の神と呼ばれるランナーも登場し、箱根駅伝を盛り上げてきました。そんな山の神に迫る快走を見せたのは、城西大の山本唯翔(開志国際高出、十日町市出身)。前年の2023年でも5区に挑んで区間新の走りを見せ、24年も自身の持つ区間記録を50秒塗り替えて区間新をマークしました。
雨が降る中、3位でたすきを受けた山本は単独走を強いられ、傾斜がきつくなるほど歩幅を狭め、小さく腕を懸命に振りました。消耗の少ないフォームで軽やかな走りから「山の妖精」という異名が付けられました。
レース後、初代山の神・今井正人さん(順大)の持つ記録(区間距離が100メートル長い)を念頭に2秒届かなかったことについて、山本は「神になれなかった」と振り返りましたが、「みんなの記憶に残る走りができた」と笑顔で話していました。
山本は、記念すべき第100回大会の最優秀選手に選ばれました。
【2023年第99回大会】青学大・横田俊吾(五泉市出身)岸本大紀(燕市出身)
ライバルであり、良き友…タスキリレーは幻に
〝よこたっきゅう〟の愛称で親しまれ、...
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