
映画への思いを語る主演の山本一賢さん(左)と田中一平さん=新潟市中央区
小千谷市など県内各地でロケが行われた映画「火の華」が新潟市で公開されている。国連平和維持活動(PKO)で心に傷を負った元自衛官が花火師になる姿を描き、花火を通じて平和の在り方を問いかける。主演の山本一賢(いっけん)さん(39)と、同期の自衛官役を演じた田中一平さん(36)=弥彦村出身=が「作品を通じて、それぞれの平和や愛が何かを考えてほしい」と思いを語った。
山本さん演じる主人公は2016年、PKOで派遣された南スーダンの銃撃戦で同期が銃弾に倒れ、やむなく少年兵を射殺する。政府はこの「戦闘」を隠蔽(いんぺい)。主人公は心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみながらも、新潟で花火に救いを見いだそうとする物語だ。監督は小島央大(おうだい)さんが務め、山本さんも共同で企画・脚本を担当した。
山本さんらが...
残り902文字(全文:1257文字)











