新潟日報朝刊で好評連載中の遠藤麻理さんのコラム「なんとかなる」が、デジタルでもご覧いただけるようになりました。デジタル限定で過去のバックナンバーもこちらで順次再掲していきます。

 先日、ラジオ番組の男性スタッフたちと「女性のグッとくるしぐさ」について話しました。

 40代の男性は「車を運転してる時、前のめりになって真剣に左右確認する姿なんかいいですね。そんなに僕のことを大事に思ってくれているのかと感じていとおしくなります」と言っていました。え? そうなるの? 人の感じ方はさまざまです。

 また30代の男性は「自分がなんか変なことを言った時に、ドン引きしている表情が好きですね」と言いました。そのために「なんか変なこと」をあえて発言しているのだとしたら戦慄(せんりつ)します。その「なんか変なこと」が常識の範囲内であることを祈っています。

 彼らの場合は特殊として、例えば「髪をまとめるしぐさ」や「耳に髪をかけるしぐさ」というのは、よく聞きますよね。ようは普段見えない箇所があらわになるとドキッとするということなのでしょう。分かりやすい健やかな感情です。

 するとそこにいた最年少、24歳の男性スタッフが「僕は、怒ってほっぺたを膨らませている表情が好きです」と言いました。そうそう、そういうのを待っていました。彼は続けます。「上目遣いで見られるのもドキドキします」。どちらも、自分に甘えているような印象を受け、頼られているようにも感じてうれしくなるのでしょうね。単純〜。

 そこではたと気づきました。「それ、私いつもあなたにやってることだよね!」と言うと、彼は消え入るような声で...

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