映画「火の華」の小島央大監督(右)と主演の山本一賢さん=長岡市千歳1
映画「火の華」の小島央大監督(右)と主演の山本一賢さん=長岡市千歳1
映画「火の華」のポスター©animoproduce Inc. All Rights Reserved.

 国連平和維持活動(PKO)で心に傷を負った元自衛官が、花火師となっていく姿を描く映画「火の華」。撮影は小千谷市など県内で行っており、公開を前に小島央大(おうだい)監督(30)と主演の山本一賢(いっけん)さん(38)が、長岡市千歳1の新潟日報長岡支社メディアぷらっとでインタビューに応じた。小島さんは「火薬は武器にもなるが、人を笑顔にもする。平和の在り方をどう考えるのか、問いかけたい」とPRした。

 小島さんは「JOINT」(2021年)で長編デビューした。長編2作目の「火の華」は企画、脚本、編集、音楽を担当。山本さんは「JOINT」で主演を務め、「火の華」で企画、脚本も手がけた。

 主人公の自衛官は2016年、PKOで派遣された南スーダンで銃撃戦に巻き込まれる。同期が銃弾に倒れ、やむなく少年兵を射殺してしまう。政府はこの「戦闘」を隠蔽(いんぺい)。主人公は心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみ、新潟で花火に救いを見いだそうとする粗筋だ。

 小島さんは2022年に長岡花火を見て、...

残り1140文字(全文:1584文字)