「輪になってやるのが手仕事の楽しさ。私が知っている技術を教えられる人がいたら、一緒に伝統を残したい」と語る井上妙涼さん=佐渡市の相川地区
「輪になってやるのが手仕事の楽しさ。私が知っている技術を教えられる人がいたら、一緒に伝統を残したい」と語る井上妙涼さん=佐渡市の相川地区

 島の営みが担い手不足の波にさらされている。消えゆくなりわいや伝統の味がある。その中でも現場を守り、未来へつなごうとする人たちがいた。数は少なくとも、志は高く-。島に根を張る「少数精鋭」たちを訪ねた。(6回続きの5)

<4>極寒の海の恵み「判のり」小木地区沢崎の特産品、住民6人で味守り

 古くから良質な竹の産地として知られ、竹細工が盛んだった佐渡。後継者不足などにより、その技術は絶えようとしている。そんな中、井上妙涼(みすず)さん(27)は岩首集落で竹皮草履を編む技術を守ってきた佐藤マチさん(90)に教えを請い、両津地区の工房「月編(つきあ)み妙月(みつき)」でこつこつと草履を作り続けている。

 両...

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