
スゲを笠骨に丁寧に縫い付けていく佐藤タカ子さん=佐渡市秋津
島の営みが担い手不足の波にさらされている。消えゆくなりわいや伝統の味がある。その中でも現場を守り、未来へつなごうとする人たちがいた。数は少なくとも、志は高く-。島に根を張る「少数精鋭」たちを訪ねた。(6回続きの2)
農家や漁師らが日よけや雨よけのために頭にかぶる菅笠(すげがさ)は、軽くて撥水(はっすい)性に優れ重宝されてきた。江戸期以降、島内唯一ともいわれる菅笠の生産地が、加茂湖沿いにある秋津集落だ。北陸地方の人が移り住み、材料となるスゲを栽培して村人に笠作りを教えたと伝わっている。
秋津では農閑期の貴重な収入源として定着。地域外に技術が漏れないよう、受け継ぐ人を限定して守ってきた。ただ、...
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