
再審無罪に向けて闘ってきた日々について話す前川彰司さん=新潟市中央区
1986年に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で服役し、昨年8月に逮捕から38年を経て再審無罪が確定した前川彰司(しょうし)さん(60)が1月31日までに、新潟日報社のインタビューに応じた。冤罪(えんざい)の犠牲者として「これだけ何十年も無罪を訴え続けてきた現実がある。国民は再審法に対して、自分なりの意見を持ってほしい」と訴えた。
前川さんは事件翌年の87年に殺人の疑いで逮捕されたが、一貫して犯行を否認。一審福井地裁は90年、無罪判決を言い渡した。前川さんは「100人近い傍聴者が一斉に沸き上がり、ものすごい拍手の嵐だった」と振り返る。
しかしその5年後、二審の名古屋高裁金沢支部が懲役7年の逆転有罪判決を下し、最高裁で確定。「地の底へ突き落とされた」気分になったと唇をかむ。
満期出所後の2004年の第1次再審請求から第2次請求を経て、25年8月に再審無罪が確定するまでの21年間は、信仰する宗教を支えに日々を過ごしてきたという。
裁判をやり直すための再審制度については、...
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