
冤罪をなくすための課題について考えた講演会=2月6日、新潟市北区東栄町1
1966年の静岡県一家4人殺害事件で、再審請求を経て無罪が確定した袴田巌さんの事例などから、冤罪(えんざい)を生まない社会づくりを考える講演会が2月6日、新潟市北区の区文化会館で開かれた。袴田さんの支援者らが事件や裁判の経緯を説明した。
差別のない社会の実現へ向けて12日まで開催中の「いのち・愛・人権」新潟展の一環で、自治体関係者や教員ら約200人が来場。袴田さんを支援した静岡市の市民団体事務局長、山崎俊樹さんと、部落史などが専門の静岡大名誉教授、黒川みどりさんが登壇した。
山崎さんは、物証とされた血の付いた衣類が袴田さんのものではないと示すため実証実験を行うなど、再審にこぎ着けた経緯を説明...
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