新潟県球界に昨年末、衝撃が走った。投手として巨人などで活躍した桑田真澄さんが、プロ野球ファーム・リーグに所属するオイシックス新潟アルビレックスBCのフロント入りを決めたからだ。チーム強化などを担うチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)として迎えられた。桑田さんと言えば、PL学園。清原和博さんとの「KKコンビ」として甲子園を沸かせ、プロ入り後は2年目に沢村賞を受賞した。米大リーグでも登板し、プロ通算173勝を挙げた球界屈指の大投手だ。言わずと知れた大スターは、なぜファーム・リーグのオイシックスに関わることになったのか。桑田さん招へいの舞台裏を探った。(運動部・片野透)
キャンプの直前、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアム内にある、オイシックスの運営会社「新潟プロ野球団」を訪ねた。対応してくれたのが、球団本部副本部長の白石夏輝さん(35)だ。球団のメインスポンサーである「オイシックス・ラ・大地」(東京)では、社長室副室長も務めている。桑田さんのCBO就任会見があった昨年12月18日、白石さんは自身のX(旧ツイッター)のアカウントで、こんな投稿をしていた。
「急いで作成したプレゼンテーションの資料を手に、私たちのビジョンと課題、そして『どうしても桑田さんの力が必要だ』という熱意をぶつけました」
果たして、どんなプレゼンテーションで桑田さんを口説いたのだろうか。またCBOの役割とは一体何なのか。白石さんを質問攻めにしてみた。
-桑田さんをどう口説いたのですか。
「正直に言うと、資金面では巨人さんと同等、匹敵するようなオファーは出せないと思っていました。だからこそ、...
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