オーエムネットワーク株式会社
セントラルオペレーションではない地場密着型の企業が、現場の不安と反発を乗り越えシフト管理で業務改善へつなげる運用へ




株式会社山新(代表取締役社長:山口隆生)は、シフト管理の活用を全社で本格化する取り組みにあたり、オーエムネットワーク株式会社の「R-Shift」を採用しました。店長権限を軸に店舗運営を行う地場企業ならではの環境下で、山口社長の強い意志のもと、検証・浸透を担う2人のキーマンが現場に伴走し、レジの一部で先行導入を開始。2025年12月までに全店へ展開を拡大し、2026年2月にはさらなる活用の幅を広げる取り組みを進めています。

■背景:地元に寄り添って築いた強さが、変化を難しくする--それでも先細り対策は待ってくれない

山新が大切にしてきたのは「人と人」です。地元の働き手に寄り添い、従業員であると同時にお客様でもある--そんな距離感の中で地域の暮らしを支える店を作ってきました。だからこそ、良い意味で“地元に根差す強さ”がある一方、悪い意味で保守的な構造にもなりやすい。変化を拒むというより、現場のやり方が長年の知恵として根付いているため、全店一律のやり方を急に入れようとすると、摩擦が起きやすいのです。
運営の仕組みも、セントラルオペレーションとは異なります。予算を各店に振り、ヒト・モノ・カネを店長権限で回す。現場が主役で、本部は後方支援に徹する。このスタイルは地場で強い店を作る上で大きな武器ですが、全店統一ツールの導入という文脈では、そもそもハードルが高い前提になります。
しかし、中長期的に見れば、茨城県全体の労働人口の減少や高齢化、最低賃金の上昇など、環境は待ってくれません。何もしなければ先細る。経営視点で見れば、可視化や業務改善は必至です。一方で現場が敏感に感じ取るのは「効率化=人を減らす話では?」という不安です。地元雇用を守りたい、できるだけ働いてほしい、接客の質を落としたくない。その思いが強い会社ほど、改善の取り組みは誤解されやすい。このジレンマを越えなければ、シフト管理の活用は“進めたくても進まないテーマ”になってしまいます。山新はシフトまわりの業務改善は2021年ごろから検討してはいたもののなかなか踏み出すに至らなかった現実がありました。




地場企業には、現場の知恵と裁量で店を強くしてきた歴史があります。その強さを守りながら、全社で同じ方向へ進むには、ツールの話以前に「納得の土台」をつくる必要がありました。山新が求めていたのは、人を置き去りにしない業務改善であり、“人と人の時間”を確保すための仕組みでした。

■社長の意思表明




転機は、山口社長が社長に就任したことでした。以前から山口社長の中には、「R-Shiftをきちんと活用できれば、現場の見え方が変わり、業務改善につなげられる」という青写真がありました。ただし、どの機能が本当に使えるのか、どの運用なら現場が回せるのかは、机上では決め切れない部分もある。だからこそ山口社長は、やりながら確かめ、必要ならやり方を変えることを前提に、活用の本格化を打ち出します。




全社に配布した2025年の社長就任時の決意表明

進め方も、いきなり全店一斉という形はとりませんでした。まずはレジの一部で先行導入し、検証フェーズを経て全店へ広げる。検証フェーズで中心となったのがキーマンの一人、塩原氏です。条件の異なる店舗で試しながら「どこでつまずくか」「何が現場の不安になるか」を掘り出していく中で、機能面の課題よりも、運用と理解の壁が大きいことが見えてきました。ITリテラシーの差が大きく、同じ説明・同じマニュアルが通用しない。ある総務担当者から「別のシステムはないですか」と言われるほど、導入初期の温度感は厳しかったといいます。

検証・転換判断のキーマン 塩原氏のコメント「“一度説明して終わり”では回らないと早い段階で感じました。店舗ごとに状況が違うので、同じ言い方でも伝わらないことがある。まずは現場の不安を言語化して、一つずつ解いていく必要がありました。」





反発は現場だけじゃない--「人減らし?」の誤解を越える
反発の火種は現場の操作不安だけではありませんでした。管理職層から「効率化による人減らしですか?」という懐疑的な目線が出ることもあったといいます。ここで重要になったのが、山新が守りたい価値観を前提にした“見える化”の位置づけです。人を減らすためではなく、人が本来向き合うべき接客や判断の時間を増やすため。その意図をぶらさずに伝え続けたことで、取り組みの意味が少しずつ共有されていきました。

■社長の意思を、現場で回る形にする--”家庭教師スタイル”と2馬力の現場伴走

検証を進める中で塩原氏は、推進のやり方を切り替えます。全店への一斉説明会で押し切るのではなく、店舗ごとの理解度や運用実態に合わせて“ほどく”。いわば「家庭教師スタイル」へ転換しました。導入の鍵は、ツールそのものではなく、現場が「自分の店で回る形」に落とし込めるかどうか。そこに合わせて伴走の形を変えたことが、最初の歯車を回す決め手になりました。

そして、その家庭教師スタイルを“体制として回し切る”うえで不可欠だったのが、もう一人のキーマンである渡部氏です。塩原氏と手分けして、一店舗ずつ直接足を運び、現場で感じた温度感や状況に合わせて、個別にレベルを合わせて説明。Web会議や電話はフォロー手段として使い、基本は現場重視。2馬力で伴走の量を担保し、活用の裾野を広げていきました。


もう一人のキーマン 渡部氏のコメント
「店舗ごとに“つまずくポイント”が違います。現場で状況を聞いて、必要なら電話もする。レベルを合わせることが、結果として全店展開のスピードにもつながりました。」



「使っているのに使っていない」を、現場で見つけた
伴走の過程で、象徴的な気づきもありました。シフトを自動作成しているはずなのに、印刷すらしていない。つまり「使っているのに使っていない」。表面上は“導入済み”でも、現場の中では定着していない。現場に行って分かった事実が、家庭教師スタイルの必然性を裏付けました。

■効果1.:“シフト管理の効率化”が、構想を実装に変えた

活用が前進する中で、シフト管理は単なる“割り当て”ではなく、店舗運営そのものを前に進める土台になり始めました。象徴的なのが赤塚店の取り組みです。
従来より「品番担当制度」がありました。小型店だったとしても数品番(商品の塊)ごとに担当をつけて、仕入れから販売管理や売上管理など品番担当が責任を持ちます。そうするとお店全体の管理のために、店長、副店長、レジリーダー、総務、各部門の品番担当のような複数名の管理体制が必要でした。
この「品番担当制度」をやめ、お店のロケーション(右・左・手前の3つ)ごとに担当をつけるようにしました。これにより店長、レジリーダー、総務、ロケーション担当といった形をとり管理者の人数を変え、店舗オペレーションを大きく転換しました。構想自体は以前からあったものの、アナログなシフト管理では回し切れず断念していました。そこに仕組みが整ったことで、構想を“実装”へ移せた--この変化は、シフト管理活用が業務効率化にとどまらず、働き方や現場の動き方を更新し得ることを示しています。

■効果2.:“作業のみえる化”で現場が効果を実感

これまで、お互いが状況に応じて助け合ういわば、チームプレーで流動的に動く現場に「固定的な作業指示なんてできるのか」という疑念から、1日の従業員への作業指示(ワークスケジュール)は作成していませんでした。しかし実際に運用を進めると、ルーティン作業が可視化され、フリーで動く作業と視覚的に区別できるようになりました。見えるからこそ、現場が「R-Shiftをいれる意味」を見出す。納得が生まれたことで、店長会議など店長同士が会話する場で先行店の経験が共有され、浸透が加速していったといいます。


■山新流”見える化”術
さらに山新では、1日の作業スケジュール表は、売り場に出ている作業は”赤”バックヤードでの業務は”青”と色分けするルールを作りました。そうすることで、現場自ら視覚的に接客時間を意識できるようになりました。



■最適化で止める。人の時間を“接客と判断”に充てるために

山新が目指すのは、人時を切り詰めるための可視化ではなく、最適化で止めることです。時間がかかっている業務を次の改善につなげるための可視化をする。そのために、一部の作業の粒度をさらに細かくしていきます。例えば「総務作業」のように一括りにせず、「伝票」「レジ小口チェック」といった単位まで落としていく方針です。具体的にどんな作業に時間がかかるのかが分かると、具体的な改善策を模索することができるからです。さらに全店で粒度をそろえて比較できる状態をつくることで、今後も運営側は、現場が主体的に動くための情報提供などの後方支援を行い、現場間で「次は何を良くするか」を語れるようにしたい。シフトは、現場の会話を生み、行動を変えるコミュニケーションの起点になっていくようにしたいと思っています。(山口 隆生代表コメントより)

オーエムネットワーク株式会社も、店舗ごとに異なる勤務パターンや運用ルールを吸収できる設計を強みに、地場企業のジレンマに寄り添いながら、現場が“使える形”へ落とし込む支援モデルを磨いてまいります。



■インタビュアーコメント

“人を大事にする”と“先細り対策”は、どちらかを捨てるかという話ではないと結論づいたことがうれしい発見でした。現場の多様性を前提にしながら、見える化で改善を回す。その第一歩を踏み出した山新様の取り組みは、同じ悩みを抱える地場企業にとって大きなヒントになるはずです。



浅川拓摩(戦略企画部 マネージャー)R-Shiftの運用立ち上げ業務の経験を活かして、現在はプロモーション業務を軸に活動。

「R-Shift」は、人時コントロールを実践するための要素が詰まったシフト管理DXツールです。
シフト作成の効率化を通じて、より多くの時間をお客様と現場に。
ぜひ詳細はR-Shift公式サイトをご覧ください。

【会社概要】

会社名:オーエムネットワーク株式会社
所在地:新潟県新潟市中央区
代表取締役:山岸真也
事業内容:業務システム開発、シフト管理システム「R-Shift」
提供Web:https://www.omnetwork.co.jp/




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