【採択は金沢工業大学で初】機械工学科3年・街道瑠奈さん   

金沢工業大学 工学部機械工学科3年の街道瑠奈さん(森本・林 研究室)が、公益財団法人経団連国際教育交流財団が運営する「経団連グローバル人材育成スカラーシップ」に見事採択されました。金沢工業大学が2024年度から同奨学金の対象校となって以来、初めての採択となります。

 

街道さんは、医療用手術支援ロボットの開発を目指して、2026年秋から6ヶ月間、4年生の「プロジェクトデザインIII」(卒業研究)の一環として、ドイツのアーヘン工科大学への海外留学を予定しています。

 

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「経団連グローバル人材育成スカラーシップ」に採択された街道瑠奈さん

 

奨学金の概要

名称:経団連グローバル人材育成スカラーシップ

対象:将来グローバルなビジネス領域で活躍する意志を持つ大学学部2~4年生、大学院修士課程1~2年生

支給額:一人200万円(留学先大学からの受入決定後、一括支給)

留学期間:2026年4月~2027年3月の間で約1年間(理工系は6か月以上も可)

採用人数:全国で20名

特徴:留学準備支援、現地での生活・学業サポート、帰国後のネットワーク形成支援

詳細URL: https://idc.disc.co.jp/keidanren/scholarship/

 

【街道瑠奈さんについて】

 

2歳から16歳まで14年間、米国に住んでいたという街道さん。環境を変えたいと思い、祖母が暮らす金沢に生活しながら、金沢工業大学で学んでいます。街道さんに話を聴きました。

 

Q:なぜ医療用手術支援ロボットを開発したいと思ったのですか?

A:元々医療系には興味があったのですが、大学を受験する頃、内視鏡を使った半月板手術を受けたことがきっかけで、医療機器に携わりたいと思いました。金沢工業大学に入学してすぐに「医工連携に基づいた人間にやさしい医療機械の創製」という課外活動プロジェクトに入りました。胃がんの手術では、口から内視鏡を入れて行う内視鏡治療が行われていますが、連携した金沢医科大学消化器内科学の北方秀一教授から、この内視鏡治療をもっとステージが進んだ胃がんにも適用したいという要望をいただきました。そこで胃壁からがんを摘出したあとに、胃壁を縫う装置の開発に、1年生から3年間、取り組んできました。

 

 

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胃がんを摘出後、胃壁を縫う装置の開発に、街道さんは1年生から3年間、取り組んできた

 

Q:経団連グローバル人材育成スカラーシップに応募した理由は?

A:もともと機会があればどこか留学したいと思っていたのですが、研究室の森本教授から「こういうプログラムがあるんだよ」と後学期が始まったばかりの2025年9月末に勧められたのが直接のきっかけです。経団連のスカラーシップの募集受付が10月8日までだったので、時間はなかったのですが、急いで応募の準備を進めました。応募には英語検定試験(TOEFLもしくはIELTS)の成績証明書の写しが必要だったので、急遽、TOEFL iBTを受験、スコアは116点でした※。

※TOEFL iBTの満点は120。一般的に海外の大学では学部進学のスコアは80以上、大学院は85以上が目安とされる

 

Q:二次試験は12月19日に東京の経団連で行われました。

A:受験前日、キャンパス内にある国際交流室・留学支援課で模擬面接とアドバイスをしていただき、緊張がほぐれたのがよかったです。二次選考の面接では、ロボットが好きだったことと、大学で制御工学を学び、制御工学と融合できれば、医療用手術支援ロボットの開発に携わりたいという夢があること、こうした医療機器メーカーはアメリカ、ドイツが多いので、そういうところで経験を積みたいと話しました。

 

Q:留学先は?

A:ドイツのアーヘン工科大学です。 

ドイツで医療機器の開発に関する研究を行っており、かつ提携校以外からの留学生も受け入れている大学は限られています。その中でも、私が特に関心を持っているロボットを用いた医療機器の研究に力を入れていた大学が、アーヘン工科大学でしたため、こちらの大学へ応募しました。

こちらへの応募は、問い合わせから書類の提出まで主に私一人で行いましたが、履歴書などの提出書類については、森本先生にアドバイスをいただくなど、ご支援をいただきました。

研究内容などはまだ確定していませんが、整形外科手術用の手術支援ロボットに関する研究を行いたいと考えております。

留学自体は2026年秋からで、4年生のプロジェクトデザインIII(卒業研究)の一環として6ヶ月間の留学を予定しています。

 

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【指導教員の先進機械システム工学科 森本 喜隆教授のコメント】

 

街道さんは1年生のときから医工連携プロジェクトに参加していました。2週間に1回のペースで熱心に研究室を訪れたので、研究情報を含むいろんなことを街道さんに話しました。

街道さんは単なる語学留学にとどまらない将来のキャリアを見据えたいベストフィットの留学プログラムがあるのではないかと思い、留学支援課を訪れたところ、経団連のプログラムがあることを知り、すぐに街道さんに教えました。

ドイツはシーメンスに代表されるように医療用機器や産業用ロボットの研究開発が盛んで、研究開発と産業応用が一体となって進められています。街道さんが名門であるドイツのアーヘン工科大学に留学すると聴き、うれしいですね。

 

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チャレンジラボにある5軸ロボット加工機を前に、森本教授(写真左)、街道さん(写真右)