
小線源治療室の前に立つ斉藤史郎・大船中央病院前立腺がんセンター長
転移のない前立腺がんの根治を目指し、小さな放射線源を前立腺内に埋め込む「密封小線源療法」が国内に導入されてから20年以上たった。長年にわたる患者の追跡で、前立腺の全摘手術や体外からの放射線治療(外照射)と同等の優れた長期成績が示されている。手術に比べ体の負担が少ないなど利点の多い治療法だが、近年は症例数が減少傾向にある。治療の選択肢が増える中、患者に利点が伝わっていない可能性があるという。
▽すぐに職場復帰
神奈川県に住む男性Aさん(73)は、市の検診でPSA(前立腺特異抗原)の数値が高かったことをきっかけに早期のがんが見つかった。過去の病歴から手術より放射線治療の方が安全だとし、同県にある...
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