
カツオの水晶体の同位体比を調べるため、試料を薄く削り取る研究者(水産庁、水産研究・教育機構提供)
カツオが生まれてから捕獲されるまで、どこを旅してきたのかの履歴を、目の水晶体に刻まれた痕跡から推定する手法を開発したと、福井県立大などのチームが発表した。魚類の移動経路の把握は水産資源の保護や管理に重要だが、無線で情報を読み取る電子タグによる従来の追跡法は、費用が高額でバッテリー寿命による限界もある。チームは「マグロやカジキ、他の生物にも応用できる」としており、研究の進展に期待がかかる。
▽同位体比
水晶体は、眼球の中でレンズの役割をする組織。そこから過去の履歴を探ると言っても、見た画像が残っているわけではない。多くの脊椎動物の水晶体は体の成長に伴って層が積み重なるように形成され、内側が古く...
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