18日午後1時20分の地震の震度分布(気象庁ホームページより)
18日午後1時20分の地震の震度分布(気象庁ホームページより)

 18日午後1時20分ごろ、長野県大町市で震度5強の地震があった。気象庁によると、震源地は長野県北部で、震源の深さは8キロ、地震の規模はマグニチュード(M)5・0だった。新潟県内では上越市や糸魚川市、妙高市などで震度2、三条市や柏崎市などで震度1を観測した。

 地震は糸魚川-静岡構造線断層帯の近くで発生した。この地域では規模が大きな地震の後に、同程度の地震が続発した事例がある。18日午後2時54分ごろには、大町市と長野市で震度5弱の地震があった。新潟県内では糸魚川市と十日町市で震度2、長岡市や上越市などで震度1を観測した。震源の深さは約10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)5・1と推定される。

 気象庁は記者会見し、約1週間は同程度の揺れをもたらす地震に注意するよう呼びかけた。特に2~3日は強い揺れが発生することが多いとしている。政府は官邸連絡室を設置した。

 気象庁は、周辺の活断層で大きな地震が起きる可能性は否定できないとしている。発生すれば震度6強以上の揺れになる恐れがある。

 JR東日本によると、北陸新幹線は震度5強の地震により軽井沢-糸魚川間で一時的に送電を停止して運転を見合わせた。安全の確認が取れ、約10分後に運転を再開した。震度5弱の地震でも同様の対応を取った。

 また、長野市と長野県塩尻市を結ぶJR篠ノ井線は、一部で午後5時ごろまで運転を見合わせた。

◆断層帯と関係、可能性高い

 広内大助信州大教授(変動地形学)の話 今回の断層の動き方を見ると、糸魚川-静岡構造線断層帯と関係する地震である可能性が高い。2014年にマグニチュード(M)6・7、最大震度6弱だった地震より、南側で発生した。元々大きな地震が起きやすい地域のため、今後も同規模か、より大きな揺れに注意が必要だ。堆積岩でできた山あいの地域なので、地震や雨により地盤が緩み、斜面崩壊が発生する恐れもあり、十分に気をつけてほしい。

◆交通機関乱れ、訪日客困惑

 長野県などで18日、地震が相次ぎ、交通機関が乱れた。駅では、電光掲示板を不安そうに見つめるインバウンド(訪日客)の姿があった。「キャンセルが出なければいいが…」。観光地のホテルは風評被害を心配した。

 震度5強を観測した大町市。市職員は「突き上げる感じと横揺れが同時に来た。(震度5弱だった)2回目は15秒ほどの長い揺れだった」と振り返った。自宅の壁が崩れたなどの被害報告はあったが、けが人は確認されていないとした。

 同市にある黒部ビューホテルの担当者は、長野県と富山県を結ぶ世界有数の山岳観光路「立山黒部アルペンルート」が15日に全線開通し、観光客が増える時期だとし「風評被害につながらなければいいが…」と不安げに話した。ホテルは通常営業を続けているという。

 長野市のJR長野駅では、スーツケースを持った観光客ら約50人が立ち往生。通院のため長野を訪れたという愛知県豊橋市の20代男性は「特急に乗りたかったが、止まっている。月曜から仕事なので明日中には戻りたい」と困り顔だった。

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