桜ケ丘中継ポンプ場で給水車に水を積む前に水質を調べる上下水道局の職員=宮崎市
桜ケ丘中継ポンプ場で給水車に水を積む前に水質を調べる上下水道局の職員=宮崎市
タンクに水を補充する給水車。持田集落の2世帯3人の生活を支える=宮崎市

持田集落に向け山道を進む給水車。伐採した木を運ぶ作業車が道路右側に止まっていた=宮崎市

排水口のバルブを開けると勢いよく水が出た=宮崎市

タンクに水を補充する給水車=宮崎市

かつて水源や、ろ過施設があった場所。台風による山崩れで全て流され、今は木々が覆い茂っている=宮崎市

 宮崎市の旧田野町にある持田集落は浄水場からの水道管がつながっていないため、市が週4日、給水車で水を運ぶ「運搬送水」を実施している。記者は3月中旬に現地を訪れ、給水作業に同行した。(報道部・渡辺一弘)

・<5>小規模集落を支える「給水トラック」…人口減進み水道インフラ拡大は「限界」
・水道・下水道事業、県内の現状は?新潟日報社調査

 2006年に宮崎市と合併した旧田野町は、県庁や市役所がある市中心部から西に直線で約15キロ、車で30分ほどかかる。

 給水車は午前9時前、水質を検査する上下水道局の職員が乗る軽貨物車と、かつて町役場だった田野総合支所を出発した。10分ほどすると桜ケ丘中継ポンプ場に到着し、水を積んだ。

桜ケ丘中継ポンプ場で給水車に水を積む前に水質を調べる上下水道局の職員=宮崎市

 職員が消火栓を改造した送水口から水を採取し、塩素濃度や水素イオン指数などをチェック。安全を確認すると給水車にホースをつなぎ、20分ほどで3・8トンを収容する給水車がほぼ満水になった。

 持田集落に向かう道すがらは、新潟県のような田んぼが広がるのではなく、畑ばかりだった。大根や葉タバコなどを生産しているという。交通量が多い片側1車線の国道から道幅が細い生活道路に出て、別府田野川に沿って曲がりくねった山道を進んだ。道路の脇で木を伐採していたため、給水車の職員は慎重に運転していた。

持田集落に向け山道を進む給水車。伐採した木を運ぶ作業車が道路右側に止まっていた=宮崎市

 道中、市上下水道局の中馬幸夫さん(56)に...

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