視覚障害者を音声で誘導するアプリ「ナビレンス」のカラーコードが設置されたJR新潟駅のバスターミナル=新潟市中央区のJR新潟駅
視覚障害者を音声で誘導するアプリ「ナビレンス」のカラーコードが設置されたJR新潟駅のバスターミナル=新潟市中央区のJR新潟駅

 新潟市中央区のJR新潟駅バスターミナルで、視覚障害者を目的のバス乗り場へ音声で誘導するアプリ「ナビレンス」の社会実験が行われている。地面に貼り付けたカラーコードをスマートフォンで読み取ると、目的のバス乗り場までの方向や距離を読み上げる仕組み。安全な移動を支援する狙いで、利用者からは既に「便利だ」との声も聞かれる。

 ナビレンスはスペイン発祥のアプリ。新潟市から委託を受けたNPO法人「障害者自立支援センターオアシス」が今月始めた。点字ブロックなど既存のインフラを補完する「情報のユニバーサルデザイン」としての定着を目指す。

 18番線まである各バス乗り場と、乗り場に続く点字ブロック近くの地面にカラーコードを貼り付けた。スマートフォンで約4メートル先から読み取ることができ、「4メートル先、3番乗り場分岐点」「3番乗り場は左へ5メートル進み、右」などと音声が流れる。

 15日にバスターミナルを利用した視覚障害のある男性(64)はナビレンスの音声ガイドに従ってバス乗り場に並んだ。「今までは目的のバス乗り場に行くためには、1番線から数えながら点字ブロックを歩かなければいけなかった。音声案内があると便利だ」と話した。

 ただ、バスを待つ人たちがカラーコードを知らずに踏んでしまい、読み取りに支障が出ている場面もあった。バスターミナル利用者への周知が課題となりそうだ。

 また、オアシスはナビレンスを活用し、観光地までのバス案内を行うことも視野に入れている。外国語対応も可能なため、インバウンド客への対応にも期待を寄せる。

 オアシスの清水重貴さん(68)は「視覚障害者だけでなく、外国人にとってもニーズがあるのかを探りたい。案内する言葉を分かりやすくし、利便性を向上させていく」と話した。

 新潟駅での社会実験は2028年3月まで。利便性や機能向上などを検討し、本格導入を目指す。...