「ONE SUMMIT 2026 in 新潟」で、国土交通省・天野審議官、オイシックス・ラ・大地、ナミックス、麒麟山酒造など専門家を交え、フードテックや地域経済、事業承継など18テーマを議論
概要
一般社団法人ローカル・スタートアップ協会(東京都千代田区、代表理事:斎藤潤一、略称「LSA」)は、2026年5月28日(木)、新潟市・朱鷺メッセコンベンションセンターにて、食と農林水産業の未来を「協創」する実装型カンファレンス「ONE SUMMIT 2026 in 新潟」を開催しました。
全国から、スタートアップ、自治体、大企業、金融機関、研究者、生産者など約150名以上が集結。オープニングセッションには、国土交通省大臣官房審議官の天野氏、新潟でフードテックタウン構想を進めるオイシックス・ラ・大地の佐久間氏、電子化学材料大手から農業参入を進めるナミックスの平田氏、麒麟山酒造の齋藤氏らが登壇。18テーマの探究会やパネルセッション、ネットワーキングを通じて、政府の成長戦略17分野に位置づけられる「フードテック」や地域資源を起点にした社会実装モデルを議論しました。

5月28日(木) 新潟市開催「ONE SUMMIT 2026 in 新潟」の様子
開催概要
名称:ONE SUMMIT 2026 in 新潟
開催日:2026年5月28日(木) 10:00~18:00
会場:朱鷺メッセ(新潟市中央区万代島6-1)
テーマ:「協創」 ― 食と農林水産業の未来を耕す
参加規模:全国から150名以上(食農スタートアップ、自治体、不動産・建設、地域金融機関、生産者、研究者ほか)
主催:一般社団法人ローカル・スタートアップ協会
後援:ナミックス株式会社

背景 ― なぜ新潟か
日本の食料自給率は38%(カロリーベース・2023年度)にとどまる一方、農林水産物・食品の輸出額は1兆5,000億円(2024年)に達し、政府は2030年に5兆円の目標を掲げています。しかし、国内の基幹的農業従事者は約116万人、平均年齢は68.7歳(2023年)と高齢化が進み、地方の食農産業は今、ドラスティックな構造転換の只中にあります。
開催地である新潟は、日本を代表するコメどころであり、多彩な食文化や食品加工業のネットワークを誇る、まさに日本の食農の基盤を支える中心地です。次世代へのバトンタッチや持続可能な産業構造へのシフトが全国的なテーマとなるなか、私たちは「強固な産業基盤を持つ新潟から、次世代の食農モデルを創出・実証する意義がある」と考え、開催パートナーと共に今回の企画に至りました。
新潟が誇る豊かな経営資源に、先端技術や外部の知見を掛け合わせることで、日本の食農産業を切り拓く先行事例の創出を目指します。そして、本会での対話を新潟の地だけの議論で終わらせるのではなく、全国の地域や、日々の食を支える生産現場への具体的な「社会実装」を目指し、持続可能で再現性の高い解決策を新潟から発信してまいります。
主な登壇者
■ オープニングセッション「新潟の可能性を可視化する」
天野 正治氏(国土交通省 大臣官房審議官(国土政策局担当))
佐合 純氏(iC株式会社代表 / 一般社団法人ローカル・スタートアップ協会 理事)
佐久間 元宏氏(オイシックス・ラ・大地 新潟統括担当 / 新潟フードテックタウン実行委員会事務局長)
平田 康一氏(ナミックス株式会社 経営企画室 アグリ事業準備室)

■ パネルセッション1「新潟の食の未来を担うキーマンが集合~新潟の未来食構想の最前線」
太田 洋哉氏(Future Food Fund ファンドマネージャー /オイシックス・ラ・大地 新潟プロジェクト準備室室長)
平田 康一氏(ナミックス株式会社 経営企画室 アグリ事業準備室)
藤田 拓志氏(新潟県 産業労働部 創業・イノベーション推進課)
星野 善宣氏(エスイノベーション株式会社 代表取締役社長)

■ パネルセッション2「つくり、つなぎ、続けるー新潟の食の経済圏」
山本 雄生氏(山と本と株式会社 代表)
齋藤 俊太郎氏(麒麟山酒造株式会社 代表取締役社長)
高橋 英之氏(株式会社ブルボン 調達企画部長)
佐藤 可奈子氏(women farmers Japan株式会社 取締役)

■ パネルセッション3「新潟食文化のポテンシャル」
石川 竜太氏(株式会社フレーム 代表取締役)
熊倉 誠之助氏(株式会社リトモ 代表取締役 / 「灯りの食邸 KOKAJIYA」オーナーシェフ)
小島 秀樹氏 / 小島 富美子氏(ふうどスタイリスト)

■ 探究会(全18テーマ) テーマオーナーの紹介
テーマオーナーを中心に現場の課題と実践知を持ち寄り、少人数制で議論が展開されました。




探究会テーマ・テーマオーナー
#「選ばれる産地・農園」のファンづくり
オーナー:宍戸健太氏(タイミー社長室一次産業グループ)
#世界の食糧課題解決を実現する、日本の強みを活かしたこれからの食農産業を考える。
オーナー:海野 慧(Sustainable Food Asia代表)
#食と農における「東京」の役割に未来はある?
オーナー:小野 裕之氏(greenz.jpビジネスアドバイザー/O&G代表/ANDON共同代表)
#地域をつめる - ソーセージは、地域資源の新しい価値になるか
オーナー:村上 武士氏(ハヤリソーセージ / 現代ソーセージ研究家)
#いいものが伝わらないのは、なぜか――FACT・MEANING・BRANDの三層構造
オーナー:大長 敬典氏(The Breakthrough Company GO ビジネスプロデューサー)
#おもしろい技術を地域の力に変える -食と農業を支える事業はどう生まれのか
オーナー:横山 和輝氏(プロッセル代表取締役CEO)
#ヘギソバやおにぎりの食文化を守る。新潟でのフノリや黒海苔の量産に向けた作戦会議
オーナー:友廣 裕一氏(シーベジタブル共同代表)
#地域の資産を次の価値に変える -空き家や遊休不動産は、食と農の挑戦を支える土台になるのか
オーナー:篠原 健太氏(リブ・コンサルティング 住宅・不動産クロスイノベーション事業部 パートナー)
#地域経営で食と農を稼ぐ力に変える -地域資源を束ね、持続する地域産業はつくれるか
オーナー:杉之尾 剛太氏(PwC Japan有限責任監査法人 プロジェクトマネジャー)
#地域資源を事業に変える -雪国の当たり前は、食と農業の武器になるのか
オーナー:高瀬 章充氏、芹澤孝悦氏(Socialups代表 / IceRice共同代表)
#農業の挑戦を次の世代につなぐ-アトツギは、守るだけでなく変える力になるのか
オーナー:山岸 勇太氏(一般社団法人ベンチャー型事業承継 事務局長)
#官民共創で農業を前に進める -地域課題を解くスタートアップと行政は、どう組めばいいのか
オーナー:石塚 理博氏(デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 マネージャー)
#一次産業を元気にする方法。都会に迎合しない、地方づくりとは?
オーナー:黒田 康平氏(株式会社イミュー 代表取締役)
#地域再生に向けたまちづくり×農・食のビジネス可能性 -農・食資源を“人とお金を呼び込むまちの価値”に変えるには
オーナー:吉備 友理恵氏、 佐野 健太氏(日建設計 プロジェクトデザイナー)
#地域の魅力が伝わる、ふるさと納税の届け方とは?
オーナー:川崎 陽介氏(三ツ目株式会社 ふるさと納税担当)
#日本の酪農がなくなる!? 私たちの暮らしに欠かせないのに、意外と知らない酪農の世界
オーナー:久保 宏輔氏(砂谷株式会社 取締役副社長)
#通い農という"第3の関わり方"を考える~「体験」と「担い手」の深い溝(キャズム)をどう埋めるか?
オーナー:星 裕方(里山パブリックリレーションズ代表)
#酒蔵の農業参入は地域の未来をどう耕し、新しい地域の価値をどう生むのか?
オーナー:齋藤 翔太氏(稲とアガベ CFO)
参加者コメント
参加者からの感想を(活動エリア/属性/業種)で一部抜粋してご紹介します。
- 新潟の可能性が見いだせて、そこに携わりたいと思いました。1人ではなく、いろんな方たちと協力して新潟を盛り上げられる未来にワクワクしました(新潟/会社員/コミュニティ運営)
- 対話によって、新しい気づきややってみたいことが生まれました(北海道/個人経営/農林水産業)
- 普段の仕事では一次産業の方々と接する機会が少ないため、新たな気づきをたくさん得ることができた。業種の垣根を超えて、当事者意識を持った共創パートナーとともに創り上げることの重要性を再認識できた。(新潟/会社員/金融・ファイナンス)
- いつかお会いしたいと思っていた方、前回ONE SUMMITでお会いし、再会して更に関係性が深まり来月またお会いすることになった方がいたり、とても価値ある時間になりました(中国/会社役員/農林水産業)
- たくさんの刺激とアイデアをもらい、自身の取り組んでいることを伝える場にもなり興味を持っていただくことができました。非常に有益な空間でした(関東/会社員/IT・テクノロジー)
- 新規事業提案の準備を進めることができました(東北/会社員/行政団体)
- 地域の農業者・自治体の方に出会えたほか、今後の食・農業・地域分野の在り方について意見交換等できる関係を構築できました(関東/非営利/経済団体)
- 新潟県の食・農分野でこれまで繋がりのなかった方々との繋がりができました。県外のスタートアップ、支援者とも意見交換ができて、今後協業を具体で検討進めていきたいと考えています(新潟/会社役員/マーケティング)
- 新潟県のスタートアップ業界の第一線で活躍されている方々のセッションでは、目指すべき方向性の解像度が上がった(新潟/会社員/金融・ファイナンス)
主催者よりメッセージ
「この度の開催にあたり、ご支援、ご協力を賜りました関係者の皆様に、深く御礼申し上げます。日本の強みは『競争力』ではなく『協創力』だと考えます。食と農の議論は、生産現場だけでも、行政だけでも、企業だけでも進みません。今回、国土交通省、オイシックス・ラ・大地、農業参入を進めるナミックス、麒麟山酒造やブルボンといった新潟を代表するような企業、そして全国のスタートアップや生産者が同じテーブルについたことに大きな意味があると考えます。新潟で交わされた議論が、日本の農林水産業や地域課題の解決を後押しと実装を進めるための起点となり、議論で終わらせない『実装』のフェーズへと進めてまいります。」(一般社団法人ローカル・スタートアップ協会 代表理事 斎藤 潤一)
今後の展開
本会で議論された論点や立ち上がった協創の芽は、主催である当協会が継続的に関連企業とのコミュニケーションを重ね、参加企業・自治体・金融機関とともに具体的なプロジェクト化を推進してまいります。また、新潟で交わされた現場の議論や施策を、国への提言として取りまとめ勉強会や報告の場を企画してまいります。今後も、地方の地域資源や人を起点にした食と農の新たなエコシステム形成や事業創出を生み出す社会実装の場を展開してまいります。
団体概要
■一般社団法人ローカル・スタートアップ協会(Local Startup Association / LSA)
農林水産省の「みどりの食料システム戦略」の実現を目指し、産学官金と地域を連携させて地域経済の創出を支援する非営利団体。「食と農の未来を耕す」をミッションに、起業家・実務家が学び合う場づくり、分野を越えた協創プロジェクトの創出、地域資源を活かした新産業の創出に取り組む。全国の実践者が集う「ONE SUMMIT」を中心に、出会いと議論の場を定期的に開催している。
HP:https://local-startup.jp/
過去開催実績
2024年「ONE SUMMIT 2024 in 宮崎」:参加者約200名
2025年「ONE SUMMIT 2025 in 東京」:参加者約200名
2025年「ONE SUMMIT 2025 Autumn」:参加者約200名
2026年「ONE SUMMIT 2026 in 新潟」:参加者150名以上
https://www.youtube.com/watch?v=WWg1NOan-zk
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