中原八一市長の就任から4年を迎える新潟市。成果が問われる市長選が10月に控える=新潟市中央区の古町十字路
中原八一市長の就任から4年を迎える新潟市。成果が問われる市長選が10月に控える=新潟市中央区の古町十字路

 任期満了に伴う新潟市長選(10月9日告示、同23日投開票)が迫っている。再選出馬を表明する現職の中原八一氏(63)にとっては、4年間の成果が評価される場だ。2018年の市長選では「人口減少ストップ」を最大のテーマに、10項目を基本政策とする公約を掲げた。だが、具体的な公約の達成・未達成はまだら模様。主要な取り組みについて振り返る。

◆[子育て環境]通院助成の拡充は実現

 「子どもを産み育てやすいまち」で中原氏が成果に掲げるのが、子ども医療費の通院費助成の充実だ。2021年度、対象を県内の多くの自治体と同じく「高校3年生まで」に広げた。

 通院費助成は、政令市移行に伴って10年度に県の補助がなくなったこともあり、他自治体より低水準にと...

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