[新潟2-0柏]前半6分、MF小見洋太はボールを受け取ると迷いなく、ドリブルを仕掛けた。左サイドから敵陣深くに進入し、最後はゴール前のMF松田詠太郎にパスを送り、先制点に結び付けた。その10分後には自身の今季初ゴールも奪い、「ゴールを一番に意識する。それが結果につながって良かった」と顔をほころばせた。
左サイドハーフでの出場だったが、ポジションを変えながらパスワークや、ドリブルで相手を翻弄(ほんろう)。前半16分、ゴール前で右サイドの松田からパスを受けると、すかさず右足を振り抜いた。相手GKに当たったが、そのままゴールに吸い込まれた。待ち望んだ今季初得点だ。
ルヴァン杯は3戦連続で先発だが、リーグ戦では今季、途中出場やベンチ外が続く20歳。プレスの強度が高いJ1の舞台で「前を向いてプレーすることが求められている」と、自身の課題に向き合い続けている。
試合終了間際には好機でシュートを外すなど、まだまだ課題はある。自身のプレーを一つ一つ見つめ直しつつも、「自分がやることは変わらない」ときっぱり。スタイルは変えずに、さらなる成長を目指していく。
(運動部・野上貴)