6年ぶりにJ1で戦ったアルビレックス新潟は、11勝12分け11敗の勝ち点45、18チーム中10位の成績で、復帰1年目のシーズンを終えた。ボールをつなぐ新潟らしいサッカーを貫き、守備面は戦いの中で成長した。一方で決定力不足の課題も見えた。リーグ公認の競技データ「J STATs」の数字から、今季を振り返る。

[ページ末尾に今季の戦績表があります]

 1-0で勝利した12月3日の最終節C大阪戦。FW長倉幹樹の劇的なゴールだけでなく、堅い守りが白星をたぐり寄せた。第33節ではJ1随一の攻撃力を誇る横浜Mも0点に封じるなど、4戦連続無失点でシーズンを終えた。DF藤原奏哉は「ボールを持つチームだが、守備もできることを見せられた」と手応えを語った。

最終節C大阪戦で、堅くゴールを守る新潟の選手たち=12月3日、ビッグスワン

 今季の戦いで、明らかに成長が見えたのが守備だった。第17節までの前半戦は、失点数が28だったが、後半戦はJ1最少タイの12で、半数以下に減った。

 前半戦はJ1チームの圧力に押される場面があり、早い時間帯にミスからの失点も目立った。だが、...

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