J1アルビレックス新潟に、2年ぶりとなる新卒ルーキーが3人加入した。新風を巻き起こすフレッシュな選手たちを紹介する。(3回続きの1)
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群を抜くスピードで前線へ駆け上がり、精度の高いクロスを供給する。サイドバック(SB)として鍛え上げてきた武器に、自信がある。「今季が終わる頃には、チームの中心になれるくらい存在価値を示したい」。早大から加入したDF森璃太(りいた)=(22)=は、力強い決意と共に、プロへの道を歩み出す。
小学6年から高校生まで、J1川崎の下部組織に所属。高校1年で年代別日本代表も経験した。だが、けがを重ねて長期離脱をし、トップチーム昇格はかなわなかった。
それでも諦めなかった。早大では「自分の武器をつくること」に注力。トレーナーを付けて走り方を見直すなど、もともと自信のあった走力をさらに磨いた。沖縄キャンプで測定した20メートル走では、チーム最速を記録している。
23日のG大阪との練習試合では、敵陣深くへ仕掛ける場面をつくった。「(持ち味の)スピードを出せた。継続してやっていきたい」と力を込める。

キャンプでG大阪との練習試合に出場したDF森璃太(左)=沖縄県
精度の高い左右のキックも武器だ。昨年は関東大学リーグ2部で、クロスやセットプレーから11アシストを記録した。新潟のクロス数は昨季、リーグ最少だっただけに「新たな(特長がある)SBとして貢献できたらいい」と思い描く。
「自分にしかないもので、競争したい」。チームに新たな色を加えるつもりだ。
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