
東京都内で開かれた「全日本総合錦鯉品評会」。海外からも多くの愛好家らが訪れた=1月27日、東京都大田区
新潟県長岡市や小千谷市など新潟県内外で育てられている錦鯉について、輸出に必要な許可の更新を中国側が行わず、中国への輸出がストップしてから1月31日で3カ月となる。複数の養鯉業者や、検疫施設が輸出手続きに関する書類を農林水産省に提出するなど明るい兆しも見え始めた。中国のマーケットは大きく、各地の業者からは事態進展への期待の声が上がっている。
錦鯉の輸出を巡っては、新潟県内8業者を含む国内の計15業者が中国政府から認められて直接輸出ができていたが、2022年3月末までに全て失効。それ以外の業者が主に使っていた「輸出前検疫施設」(長岡市)の有効期限も23年10月30日で切れ、輸出ができなくなった。中国側が許可の更新をしなかったためだ。
関係者によると2023年末に中国側から更新手続きに関する連絡があり、24年に入り業者と検疫施設が関係書類を農水省に提出。中国側の...
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