経典を収めた木箱を背負い集落を巡った阿賀町馬取集落の村中大般若=1月28日、阿賀町豊実丁
経典を収めた木箱を背負い集落を巡った阿賀町馬取集落の村中大般若=1月28日、阿賀町豊実丁

 経典入りの木箱を背負った6人が家々を巡り無病息災を祈る新潟県阿賀町馬取(まとり)集落の伝統行事「村中大般若(そんちゅうだいはんにゃ)」が1月28日、馬取集落で行われた。一行を迎えた住民は手を合わせながら一年の無事を祈った。

 村中大般若は、福島県との県境に近い山あいの馬取集落にある宝来寺に伝わる行事で、150年以上の歴史があるとされる。600巻ある大般若経を100巻ずつ六つに分けて木箱に収め、檀家(だんか)が背負って集落を回るのが本来だが、現在は背負い手の負担を減らすため経典の一部だけを入れているという。毎年1月28日に行われる。

 乙川大樹住職(36)を先頭に宝来寺を出発した一行は1列になって...

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