
50年会えないでいる弟孝司さんへの思いを語る大沢昭一さん=2月22日、県庁
北朝鮮による拉致の可能性が排除できない特定失踪者の大沢孝司さん=失踪当時(27)、新潟市西蒲区出身=が1974年2月に佐渡市で消息を絶ってから50年となるのを前に、兄の昭一さん(88)が2月22日、県庁で記者会見を開いた。2月で88歳となった昭一さんは「弟のことがあるからここまで命があったと思う。ただ会いたい」と心境を語り、拉致被害者としての認定を求めた。
孝司さんは新潟県佐渡農地事務所に勤務していた74年2月24日夜、旧新穂村の焼き肉店で食事した後、寮の近くで目撃されたのを最後に行方不明となった。新潟県警は拉致の可能性を含めて捜査を続けている。
昭一さんは50年前の年末年始、孝司さんが帰省...
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