
松木千俊さんによる能楽授業。児童らは貴重な能面を着けたり、能を鑑賞したりした=佐渡市河原田本町
新潟県佐渡市河原田本町の河原田小学校で、観世流能楽師で、重要無形文化財総合指定保持者の松木千俊(ちとし)さん(61)による能楽教室が開かれた。児童らは、優雅な舞を鑑賞したり能面を着けたりして、能楽の奥深さに触れた。
全国の小学校などで能学の魅力を伝えている一般社団法人「松の会」(東京)が、2月21日に開催した。同校の4、5年生の計約40人が参加した。
教室では、松木さんが能の基礎知識や歴史を解説。室町時代に観阿弥と世阿弥が能を大成させたことや、主役となるシテはさまざまな能面で老若男女、てんぐや神などを演じると説明した。
その後、松木さんが舞を披露。伸びやかな声と洗練された所作に、児童らは引き...
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