新発田市役所
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 新潟県新発田市は2月27日、物品売買に関わる市の契約で、最低価格を提示した業者を選定しないミスがあったと明らかにした。市議会2月定例会初日の行政報告で、二階堂馨市長が説明した。

 事務処理のミスは1月中旬、市民税や県民税の特別徴収税額に関する通知書の印刷業者を7事業者の中から選定する際に発生した。各事業者の見積もりを比べる「見積もり合わせ」でパソコンの入力作業を担当した職員が操作を誤り、価格の正しい順位が表示されず、約32万円を提示した本来契約すべき業者ではなく、約38万円を提示した別の業者と契約した。

 契約後にミスが発覚し、新発田市は契約業者と最低価格を提示した業者に状況を説明し、謝罪した。通知書の納期が年度末に迫っていることから、契約業者は変更しない。

 二階堂市長は「決してあってはならない誤り。関係事業者や市民に深くおわび申し上げる」と謝罪した。