北朝鮮による拉致被害者家族会の横田拓也代表(左から2人目)らと面会し、今後の運動方針を受け取る岸田首相。右端は横田哲也さん。右から4人目は横田早紀江さん=4日、首相官邸
北朝鮮による拉致被害者家族会の横田拓也代表(左から2人目)らと面会し、今後の運動方針を受け取る岸田首相。右端は横田哲也さん。右から4人目は横田早紀江さん=4日、首相官邸

 北朝鮮による拉致被害者家族会は3月4日、首相官邸で岸田文雄首相と面会し、日朝交渉を促すため独自制裁の解除に言及した新たな運動方針を伝えた。新潟市で拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(88)は「岸田首相の間に必ず動かしてほしい」と訴えた。岸田首相は新方針について「しっかりと受け止め、なんとしても自分自身の手で拉致問題を解決する」と決意を示した。

 家族会は2月、早紀江さんら親世代が存命中に全被害者の一括帰国が実現したなら、日本が北朝鮮に科している船舶入港禁止などの独自制裁解除に反対しないとの方針を決めた。

 面会は冒頭のみの公開。早紀江さんのほか、めぐみさんの弟で家族会代表...

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