
布団の下に敷き、入所者の状態を検知する機器。タブレットで確認する=長岡市渡沢町の岡南の郷
人材不足が深刻な介護現場の課題を改善しようと、新潟県長岡市内で特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人が、入所者を見守るICT(情報通信技術)機器を導入して職員の負担を軽くしたり、交流サイト(SNS)を活用した介護職の魅力発信に力を入れたりしている。高齢化率が高まり、介護を必要とする人の増加が見込まれる中、人材確保につなげたい考えだ。(長岡支社・後藤千尋)
平均歩数約2万〜2万5000歩。距離で約14キロ。時間にすると2・5〜3時間。特養「岡南の郷(こうなんのさと)」でかつて、夜勤の職員が計測した歩数だ。入所者によっては15分に1度の見回りが必要だった。
岡南の郷を運営する「信濃川令終会」は...
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