
厚生労働省は3月22日、2020年に全国でがんと診断された患者は94万5055人だったと公表した。全ての患者を集計する「全国がん登録がんと診断された全ての人のデータを医療機関から収集する仕組み。得られた集計や分析結果を、国ががんの効果的な治療や検診、予防法に役立てる。がん登録推進法に基づき、2016年に制度が開始。がん患者を診察した全ての病院に患者情報の登録が義務付けられた。」のデータを分析。前年から約5万人減少した。20年は新型コロナウイルス流行が国内で始まった時期で、受診控えの影響が出た可能性がある。
男性は53万4814人、女性は41万238人。部位別では男性は前立腺がん8万7756人、大腸がん8万2809人、肺がん8万1080人、胃がん7万5128人の順に患者数が多かった。19年と比べて胃がんの数が減り、肺がんと入れ替わった。
女性は乳がん9万1531人、大腸がん6万4915人、肺がん3万9679人、胃がん3万4551人、子...
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